人工知能の勉強備忘録

松尾豊氏の書籍「人工知能は人間を超えるかディープラーニングの先にあるもの」を読んで人工知能に興味を持ち、勉強したメモを忘れぬように備忘録としてまとめる

人工知能とは何か


Wikipediaには、人工知能はこのように説明されている

 

人工知能」という名前は1956年にダートマス会議ジョン・マッカーシーにより命名された。現在では、記号処理を用いた知能の記述を主体とする情報処理や研究でのアプローチという意味あいでも使われている。日常語としての「人工知能」という呼び名は非常に曖昧なものになっており、多少気の利いた家庭用電気機械器具の制御システムやゲームソフトの思考ルーチンなどがこう呼ばれることもある。

 

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E7%9F%A5%E8%83%BD

人工知能の研究はこの60年で行われているもので、意外と歴史は短い。

 

一方、ロボットについて言えば、12世紀頃からヨーロッパで作られたオートマタ・オートマトンや、日本のからくり人形などかなり古くから開発されてきたが、「知能」と呼べるものではなかった。

 

話を人工知能の定義に戻すと、人工知能の定義を明確にするため、1950年代にアラン・チューリングが発表した「チューリングテスト」というのが非常に有名だ。

 

これは、機械(コンピューター)が人工知能であるか(知的と判断できるか)を判定するための手法で、人間の判定者が、一つの機会とひとりの人間と普段使っている言語(機械語ではなく)を使って会話をする。

 

 もちろん、発話しての会話は困難なので、ディスプレイとキーワードを介して交信(コミュニケーション)する。

 

この結果、判定者が人間と機械を見分けられなければ、テストの結果は合格で、見分けられてしまうと、不合格となる。

 

本来、「人工知能」と呼べるかどうかは、このように、知能と呼ぶに相応しいものか吟味されるべきである。

 

しかし、近年、人工知能搭載と称した家電などでは、人工知能とは程遠い低次元の制御システムを搭載して売り出しているものが多数存在する。

 

東京大学 大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻 准教授 松尾豊先生も著者「人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの」の中で解説しているが、人工知能という表現が曖昧になっているのだ。

 

各レベルの概念をざっくり説明すると、このようなイメージだ。

  1. 単純な制御のみを搭載したプログラム
  2. 対応可能なパターンが膨大にあるプログラム
  3. 人間が設計した特徴量を使って機械学習し、対応パターンを自動的に学習するプログラム
  4. 対応パターンの学習に使う特徴量自体も自動で学習するもの(ディープラーニングGoogleの猫認識がこれにあたる)

 

このように、今現在、「人工知能」という呼び名は様々なレイヤーのものを指しており、こんなものが?と思えるものまで呼ぶことがあるので注意が必要である。